今のアパートはそこより狭いが、アトリエを別にした。単純に、子供に仕事場を占領され始めたからだ。このアパートに入ったとき内装をした。必要ない壁を取り除き、浴室と台所を作り直した。壁紙を剥がし始めると、4、5枚の違った模様が現れてくる。見つけた新聞紙の日付は1950年代のだった。械毯等剥がすと部分的に穴が空いていたが、樫の床は磨いてきれいになった。パリの古い建物のほとんどが、ファサードは石造で、内側は木造あるいは時代によって鉄骨造である。開いて分がったことは、木造の梁が腐っていて、そのため床は傾いていることだ。もともと浴室はなかったようで、木造の床にビニールシートを敷きバスタブを置いて給排水をしていたので、今回その床を剥がして防水をしタイルを貼ったが何年もつだろうが。新しい建物に住む気はなかったので、そういったリスクは承知のうえだが、保険には当然入らなければならない。

 

古いアパートは、屋根裏部屋(グルニエ)とカーブ(地下物置)が一対となっている。

 

カーブはワインや使わなくなった家具を置いたりしているのが通常であるが、ここは戦争中に通気口を塞がれて湿気がすごくて使える状態ではなく、グルニエが物置になっている。アパートは6階にあって、すぐ上がグルニエなので、計画ではアパートから直接上に行けるように考えているのだがいつになることか。アパートについてひと言言うと、かっては友人が来たときに泊まれる部屋があったが、最近では居間にソファーベッドがあってその代わりをしている。私のところも、友人の家族が日本から来ても少々我慢していただければ一応泊まれるスペースは確保している。

 

 

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