変貌しつつあるパリ

 

 

 

花の都パリと言われ、毎年多くの観光客が絶えない。この都市が人の気持ちを引きつけるのはなぜだろうかと考えてしまう。別に何の目的もなくこの街に住むようになって10年が握過してしまっている。ミッテラン大統領になって間もないころで、ジスカールが提唱したものを始めとして、いくつかのグラン・プロジェクトが実を結んでいった。この十年

間そういった華々しい部分ばかりが紹介されてきている。グラン・プロジェクトが都市のエネルギー源になっていることは確かだが、その陰に隠れてあまり取りざたされないながらも、パリの都市像は姿を変えつつある。

 

一昔前のパリはアパートを見つけるのさえ困難であったし、建築のファサードも排気ガスによって真っ黒で、一部の街角を除いて、人の住んでいる気配すら定かでないという状況であった。それが法の改正によって、空いていたアパートに人が住むようになり、個々のアパートの改装が徐々に行われると同時に、パリ市から義務づけられている各建物のファサードの改修が進められたため、町並は石のきれいな色を見せ、街角を明るいものにしている。また建物の再開発によっては、地下に駐車場を新設しなければならないものもあり、ファサードだけ残してすべてをやり直す建物もかなり見かけられた。さらにはトイレや浴室のないような今日の住環境にそぐわなくなった建物をはじめとして、工場の移転により街区ごと建で替えている地区も少なくない。

 

 

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