コスト研究 フランスからの報告

 

 

日本の建築界に比べてフランスでは建築のコンクールが確かに多い。公共建築の場合三つのカテゴリーに分ける。一つは小規模建築で指名が可能である。二つ目は公示を必要とするが応募者の中からネゴシエによって施主が建築家を決めることができる。三番目は公示してコンクールにしなければならない。これらは一定以上の設計料によってカテゴリーが決まる。小規模なものでもコンクールになることはしばしばある。コンクールは一般公募し書類審査で選ばれた4−5チームによって競われ、建築家を選ぶことになる。コンクールに参加したチームに対しては要求図面によってさまざまな額ではあるが、報酬がある。すべてのコンクールが公平かというといずこも同じで、必ずしもそういうわけではない。

 

こうして選ばれた建築家は積算・構造・電気設備事務所とチームを組みプロジェクトが進められる。建築家を除く役割を一括して扱う総合事務所もある。お互い契約上対等で、報酬は契約時に決められる割合によって施主から各々に直接支払われるため、設計チーム内でのいざこざは殆どない。総合事務所は独立した事務所より常に高い報酬を要求してくる。

 

建築費については、まずコンクールの段階で予算が提示されるがそれに対して概算も要求されるので、この段階から積算家と組むことになる。次に基本設計終了時に提出する。最後に実施設計終了した段階で細かな積算が提出される。

 

 

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